どうも、ネコキング(@king_of_cat)です。


この記事では、代用有価証券を利用してFXをする事について、メリット、注意点、おすすめな人、おすすめの業者を紹介していきます。

代用有価証券とは?


代用有価証券とは、株の信用取引やFXなどをする際、証拠金として、現金の代わりに保有している株式や投資信託を担保にすることをいいます。

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※auカブコム証券HPより

代用有価証券のメリット


代用有価証券は正しく使えばめっちゃお得!


現金がなくてもFXを始められる


FXは証拠金取引ですので、通常はあらかじめ証拠金として現金を差し入れてから取引を始めるものです。

でも株や投資信託(以下「株式等」といいます)を保有している人は、それらを担保に取引が始められるんです。

株式等をもっていれば現金を用意せずに新しい投資を始められるというメリットは大きいです。


資金効率が上がる


株を代用有価証券として担保に差し入れた場合でも、配当や株主優待は受け取れます。

例えば代用有価証券を利用してスワップ狙いのFXを始めた場合、配当、株主優待、スワップポイントの全てを受け取れるんです

株を長期保有する方は、長期的に見てその企業の価値が値上りするかを重要視しますが、配当や株主優待の還元率も気にしますよね?

そういう資金効率的な観点からは代用有価証券の活用は非常に効率的です。

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※auカブコム証券HPより

代用有価証券の注意点


代用有価証券のデメリットも押さえておこう!


株価が下がると証拠金維持率も下がる


FXは証拠金維持率があらかじめ定められた割合まで下がるとロスカットといって、ポジションが強制的に決済されます。

僕が使っているauカブコム証券は、証拠金維持率が75%まで下がるとロスカットです。

証拠金維持率について具体例で説明します。

例えば、1ドル110円のとき、1単位(10,000ドル)の「買いポジション」を建てるということは、110円×10,000ドル=110万円分のドルを保有するということを意味します。

auカブコム証券のFXはレバレッジ25倍ですので、必要となる証拠金は、110万円の25分の1の44,000円です。

仮に現金44,000円を入金してドル/円の買いポジを1単位建てた場合には、必要証拠金が44,000円で口座残高も同額なので、その時点の証拠金維持率が100%になります。

証拠金維持率が75%になるとロスカットですので、44,000円×75%=33,000円、44,000円-33,000円=11,000円、含み損が11,000円を越えたとき、つまりドルが108.9円を下回るとロスカットになるのです。
※厳密にはドルが108.9円に下がったときは必要証拠金も44,000円より若干下がります。


このようにFX取引は証拠金取引でありロスカットというシステムがあるため、証拠金維持率に注意しなければなりません。


代用有価証券にしている株式等の価格が低下した場合には、当然に証拠金としての評価額も低下するため、証拠金維持率が下がります。


僕のやっている手動トラリピなど、ある程度の含み損を抱えることが前提の取引の場合、ロスカットになると大損です。


代用有価証券でFX取引を行う場合は、有価証券の評価損が出ることも想定し、現金で証拠金を差し入れる場合以上に証拠金維持率に注意するべきです。


NISAとは併用不可


残念ながらNISA口座で管理している株式は代用有価証券にすることができません。


代用有価証券×FXがおすすめな人


代用有価証券×FXはこんな人におすすめ!


株や投信の長期保有をしている人


FXはスワップ狙いやトラリピのようなリピート系取引を低レバで行う分には安全で手堅い投資方法だと思います。
※トルコリラや南アフリカランドなどの新興国の通貨でのスワップ狙いはリスクが高いので初心者にはおすすめしません。

株や投信の長期保有をしている人は、配当や株主優待のインカムゲインや、値上り益(キャピタルゲイン)を狙っているはずです。

その株式等を担保にスワップ狙いやトラリピなどのFX取引を行い、利益の上乗せを狙えるわけですので、株式等の長期保有をしている人は、その株式等を代用有価証券にしてFXをすると利益の上乗せが狙えます。

また、評価損を抱えて塩漬けになっている株式等の有効な活用方法になります。


FXを行っていて証拠金に余裕のある人


すでにFXを行っていて、証拠金に相当な余裕を持たせている人も多いと思います。

その証拠金の一部で株式等を購入して代用有価証券にするだけで、配当や株主優待を受けとることができたり、株式等の値上がり益も狙えます。

FXの証拠金としていた現金(の一部)で株を買い、その株を代用有価証券としてまたFXの証拠金にするのです。

ただし、購入した株の時価より、その株の代用有価証券としての評価額は低いものになることに注意が必用です。
※株の時価の70%で評価


代用有価証券×FXのおすすめ業者


代用有価証券でFXができる業者は次の3社のみです。
  • SBI証券
  • auカブコム証券
  • マネーパートナーズ
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※auカブコム証券HPより

この3社のFXの特徴を比較していきます。
※各数値等は2020年1月調べ


通貨単位の比較


3社の中で1,000通貨単位でFXをできるのはauカブコム証券とSBI証券だけです
※マネーパートナーズは100通貨単位で取引できるFXnanoがありますが、代用有価証券には対応していません。

僕のように代用有価証券×トラリピをするなら1,000通貨単位で取引できるauカブコム証券とSBI証券の二択になります
※運用資金が潤沢な人は10,000通貨単位でトラリピすることもできます。

ただしこれらの証券会社では本家トラリピのような自動注文機能はありませんので、手動トラリピ(イフダン注文を活用するので正確には半手動トラリピ)をすることになります。


取り扱い通貨ペアの比較


auカブコム証券とSBI証券の1000通貨単位の取り扱い通貨ペアを比較していきます。

ちなみに本家トラリピのマネースクエアの取り扱い通貨ペアは次の13種類。

トラリピを売りにしている業者だけあってラインナップが充実しています。

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auカブコム証券


auカブコム証券のシストレFXの取り扱い通貨ペアは12種類で、全ての通貨ペアで1000通貨単位の取引ができます。

本家トラリピに劣らないラインナップ。

唯一残念な点はトラリピの人気通貨ペアであるNZドル/米ドルの取り扱いがない点のみです。

【auカブコム証券】
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SBI証券


SBI証券のSBIFXαの取り扱い通貨ペアはなんと28種類!

ですが、そのうち1000通貨単位で取引できるのは次の6種類のみ。

リスク分散の観点からトラリピはいくつかの通貨ペアで運用したいものです。

通貨ペアの選択肢が少ないのは残念の一言。

しかも、クロス円取り引きしかないのが致命的です。

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通貨ペアはauカブコム証券の圧勝!


スプレッドの比較


各業者の主な通貨ペア(1000通貨)のスプレッドは次のとおりです。

スプレッドは差が小さい方が優秀です。

米ドル/円


auカブコム証券
0.2pips

SBI証券
0.2pips

マネーパートナーズ(参考)
0.3pips
※10000通貨

マネースクエア(参考)
4pips
※マネースクエアは本家トラリピの業者です。自動取引を提供しているため実質的な手数料であるスプレッドは広めです。

豪ドル/円


auカブコム証券
0.4pips

SBI証券
1.0pips

マネーパートナーズ(参考)
0.6pips
※10000通貨

マネースクエア(参考)
6pips

カナダドル/円


auカブコム証券
2.8pips

SBI証券(参考)
2.8pips
※10000通貨

マネーパートナーズ(参考)
3.8pips
※10000通貨

マネースクエア(参考)
5pips

豪ドル/米ドル


auカブコム証券
1.8pips

SBI証券(参考)
1.5pips
※10000通貨

マネーパートナーズ(参考)
0.9pips
※10000通貨

マネースクエア(参考)
5pips


米ドル/円のスプレッドはどちらの証券会社も0.2銭ですが、豪ドル/円のスプレッドはSBI証券1.0銭に対しauカブコム証券0.4銭となっています。

カナダドル/円と豪ドル/米ドルは参考数値を乗せましたが、そもそもauカブコム証券でしか10000通貨単位の取り扱いがありません。

スプレッドもauカブコム証券の勝ち!


スワップポイントの比較


各業者の主な通貨ペアの1000通貨当たりのスワップポイントは次のとおりです。

スワップポイントの数値、特にマイナススワップの大小はトラリピを運用する上でも無視できません。

米ドル/円


auカブコム証券
買い 3円  売り-8円  差額 5円

SBI証券
買い 5円  売り -6円  差額 1円

マネーパートナーズ(参考)
買い 4円  売り -6.6円  差額 2.6円
※100通貨のスワップポイントを1000通貨に換算

マネースクエア(参考)
買い 0.5円  売り -11.5円  差額 11円

豪ドル/円


auカブコム証券
買い 1円  売り-4円  差額 3円

SBI証券
買い 2円  売り-3円  差額 1円

マネーパートナーズ(参考)
買い 1.5円  売り -2.8円  差額 1.3円
※100通貨のスワップポイントを1000通貨に換算

マネースクエア(参考)
買い 0.1円  売り -5.3円  差額 5.2円

カナダドル/円


auカブコム証券
買い 2円  売り-5円  差額 3円

SBI証券(参考)
買い 4.4円  売り -5.1円  差額 0.7円
※10000通貨のスワップポイントを1000通貨に換算

マネーパートナーズ(参考)
買い 2.6円  売り -5.6円  差額 3円
※100通貨のスワップポイントを1000通貨に換算

マネースクエア(参考)
買い 0.3円  売り -5.3円  差額 5円

豪ドル/米ドル


auカブコム証券
買い -0.04円  売り0円  差額 0.04円

SBI証券(参考)
買い -1.9円  売り 1.4円  差額 0.5円
※10000通貨のスワップポイントを1000通貨に換算

マネーパートナーズ(参考)
買い -0.032円  売り 0.012円  差額 0.02円
※100通貨のスワップポイントを1000通貨に換算

マネースクエア(参考)
買い -7.8円  売り 1.8円  差額 6円


米ドル/円と豪ドル/円のスワップポイントはSBI証券の方が優れていますが、豪ドル/米ドルのスワップポイントは勝負にならないほどauカブコム証券の方が優秀です。

スワップは引き分け!


取引ルールの比較


僕は2018年から2019年末までSBI証券で代用有価証券×手動トラリピをしており、2020年始めからはauカブコム証券で代用有価証券×手動トラリピをしています。

実際に取引をしてわかった取引ルールの違いは次のとおりです。

損失が発生した場合について


◯auカブコム証券
SBI証券のような現金不足のルールなし

×SBI証券
月末時点で含み損や確定損失があった場合、現金不足として現金入金が必要


SBI証券では、代用有価証券を利用してFXをすることができますが、月末時点で損失があった場合には結局現金入金が必要になります。

トラリピは損失を抱えるのが前提の手法なので、SBI証券は代用有価証券×手動トラリピにはあまり向いていません。

ロスカットルールについて


△auカブコム証券
証拠金維持率75%でロスカット

◯SBI証券
証拠金維持率30%でロスカット


FXで一番気を付けなければいけないのはロスカット。

ロスカットにはSBI証券の方がなりにくい仕様です。

裏を返せば、auカブコム証券の方が追証という事態にはなりにくいということでもあります。

(例)
2,500万円分のポジションを保有していた場合

必要証拠金はどちらの業者も100万円(レバレッジ25倍)

auカブコム証券の場合、有効証拠金が75万円を下回ったらロスカット

SBI証券の場合、有効証拠金が30万円を下回ったらロスカット

200万円を入金して上記のような取引をしていた場合、auカブコム証券なら含み損が125万円になったらロスカット。SBI証券なら含み損が170万円になったらロスカットということです。

代用有価証券に差し入れた株式等の売却


△auカブコム証券
できない

◯SBI証券
できる

SBI証券で取引していたときは、代用有価証券とした株式も売ることができ、その譲渡金額がそのままFX口座に入るという仕組みでした。

これに対してauカブコム証券は代用有価証券とした株式等は、通常の保護預りに振り替えた後でないと売却することができないようです。

つまり、代用有価証券のみを証拠金としてFXをしているとき、その代用有価証券を売却しようとすると証拠金不足になるということ。

こうなると、FXのポジションも精算するか、現金や他の株式等を証拠金として差し入れた後でないと代用有価証券にしていた株式等は売却できません。


例えば大きな暴落がきて、FXの損失が拡大し、代用有価証券とした株式等の評価額も下がっているとき、追加で投入できる資金がなければ、FXのロスカットを待つしかなくなります。

この場合、代用有価証券も強制的に売却され、売却額は損失に補填されます。


繰り返しになりますが、代用有価証券を活用してFXする場合には、現金を証拠金とする場合より、さらに厳格な資金管理が必要経費となります。

ハイレバ取引に注意!


おすすめ業者の結論


ここまで読んでいただければお分かりだと思いますが、代用有価証券を活用してFXをする場合のおすすめ業者はauカブコム証券です。


僕は10年以上SBI証券を利用しており、後半の約2年は代用有価証券×手動トラリピの運用もしていましたが、2020年1月にauカブコム証券に乗り換えました。

代用有価証券×FXで効率的に資産運用をしていきましょう。


以上、今回の記事では、代用有価証券の活用してFXをすることについて、メリット、注意点、おすすめな人、おすすめの業者について紹介していきました。