どうも、子供が3人いるネコキング(@king_of_cat)です。


この記事では、子供の教育資金について、元税務署職員である僕が実践している税制を最大限に活用した貯蓄方法を紹介します。
具体的には「生命保険料控除」と「つみたてNISA」を活用して教育資金を貯めています。


なお、この記事では教育資金を例に貯蓄方法を紹介しますが、貯蓄の目的が長期的なものであれば教育資金以外の貯蓄にも応用可能です。


はじめに

教育資金ってどうやって貯めていますか?


学資保険に加入してコツコツ貯めるのが一般的でしょうか。

銀行に預けておくよりはお金が増えますからね。


ところで最近、「保険は無駄!」「日本人は保険に入りすぎ!」というような論調がありますよね。

僕も概ね同じ考えです。


例えば学資保険は、掛金を18年位払込んで5%~10%上乗せされて満期返戻金を受け取るというような保険ですよね。

年利にしたら良くて0.5%位です。資産運用をしている人にとっては、この率がいかに低い率であるかは説明は不要だと思います。


それもそのはず、学資保険の掛金は保険会社が運用するわけですが、その運用益から保険会社の役員・社員・外交員の人件費、社屋ビルの建設費用や維持費用など、保険会社を運営するあらゆる経費が支払われているのです。

学資保険の掛金を運用した利益のうち、保険契約者に還元されるのは、ほんの一部だけということ。

そのかわり、といえるほどのメリットかは不明ですが、学資保険は、基本的には契約した期間継続すればいくら利益が出るか約束されています。

学資保険とは少額の利益があらかじめ約束された投資信託であるといえます。

そうであれば学資保険などには入らず、投資信託を積立購入するなどもっと効率的な資産運用をした方がいい。というのが「学資保険は無駄」という考えの根拠ですよね。


このような考えから、教育資金の貯蓄方法から学資保険は除外すべきでしょうか?

答はノー



生命保険には学資保険以外に医療保険、死亡保険、個人年金、介護保険など様々な種類の保険があり、加入状況は人それぞれ。

もしあなたが「保険は無駄!」と考えていたりして「生命保険料控除」の枠が余っているなら、教育資金の貯蓄は、やはり学資保険を活用すべきなのです。


生命保険料控除を最大限に活用して教育資金を貯めよう!

まずは「生命保険料控除」について説明するよ!


生命保険料控除とは、生命保険を払った金額に応じて所得税と住民税が安くなる仕組みをいいます。

生命保険料控除でどのくらい税金が安くなるの?


生命保険料控除でどのくらい税金が安くなるかというと、生命保険料控除  ×  税率」の分だけ安くなります。

生命保険料控除はどうやって計算するの?


生命保険料控除の額は年間の支払保険料から計算することとなり、計算方法は次の表のとおりです。

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※平成23年以前に契約した保険は計算式や限度額が異なります。

ポイントは、年間の支払保険料が8万円以上になると控除額が限度額の4万円に達するということです。


また、生命保険料控除の対象となる保険は、「生命保険」、「個人年金」、「介護医療保険」の3種類があり、種類ごとに限度額を計算します。

つまり、生命保険料控除の上限は4万円×3種類の12万円となります。


所得税と住民税の税率って?


所得税の税率は、収入の大小に応じて5%~45%まで段階的に設定されています。

具体的には次の表のとおりです。

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注意点としては、「課税所得が195万円を超えると税率が10%になる」のではなく、「課税所得が195万円を超えた部分の税率が 10%になる」というような仕組みになっています。

例 課税所得195万円と200万円の所得税の計算

195万円(課税所得) × 5%(税率)
= 97,500円(所得税)

200万円(課税所得) × 10%(税率) -97,500(控除額) 
=102,500円(所得税)

このように段階的に税率が上がっていく仕組みを超過累進税率といいます。


これに対して住民税の税率は一律10%(県民税4%+市町村民税6%)です。


課税所得とは?


課税所得とは、サラリーマンの場合は年間の額面給与(年収)ではありません

次の源泉徴収表で説明します。

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※拾い画像です。

① 支払金額 = 額面給与(年収)

② 給与所得控除後の金額 
= ①に一定の計算をした金額

③所得控除の額の合計額
= 扶養控除や社会保険料控除など税金の計算上控除できるものの合計額

④源泉徴収税額 
= 給与から天引された年間の所得税額


前置きが長くなりましたが、課税所得とは、② - ③の金額です。

画像の例では、

②5,100,000 - ③1,300,000 = 3,800,000円

という計算で 380万円が課税所得ということになります。

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再度、所得税の速算表を貼ります。

課税所得が380万円の人の所得税率は20%に掛かっていることがわかります。

このように、自分の所得税率は源泉徴収表を見れば確認することができます。


結局、学資保険でいくら税金が安くなる?


話を学資保険に戻します。

学資保険は通常、「生命保険」に分類されますが、「個人年金」の中にも学資保険としても使えるものあります。



生命保険料控除の対象となる範囲内で、かつ、控除を最大限に活用するのであれば、「生命保険タイプ」と「個人年金タイプ」の学資保険にそれぞれ年間8万円、合計年間16万円の掛金となるように保険に加入すべきです。

その場合の生命保険料控除の額は8万円になります。


所得税の税率が20%の人であれば、学資保険を年間16万円支払った場合の減税額は、

80,000円(生命保険料控除) 
× 30%(所得税20%+住民税10%)
24,000円

という計算となり、24,000円税金が安くなるんです。

言い換えれば、保険料16万円のうち15%は減税により実質的にキャッシュバックされるんです。

所得税の税率が最高税率の45%に達している人の場合は保険料16万円のうち、44,000円(27.5%)は実質的なキャッシュバックです。

paypayやLINEpayも真っ青ですよね。


さらに、共働きの夫婦であれば、それぞれで生命保険料控除が受けられるため、学資保険もそれぞれ生命保険料控除の範囲内で加入するのが効率的です。


そもそも学資保険は中途解約しなければ運用益が上乗せされるものですが、それに加えてこれだけの減税効果があるわけです。


金額や条件が限られているものの、これだけ確実で資金効率の良い資産運用はありません。

教育資金を貯めようとする人で、生命保険料控除の枠が余っている人は、学資保険を使わない手はないというわけです。


注意点として、学資保険は中途解約すると、継続期間によっては元本割れをすることがあります。

無理なく払い込める金額で契約すべきです。


つみたてNISAを最大限に活用して教育資金を貯めよう!


年間16万円以上積立てをしたいんだけど・・



教育資金をいくら積み立てるかというのは、その家庭の経済状況や子供の人数などによって様々ですよね。

生命保険料控除の範囲内である年間16万円以上に教育資金を積み立てておきたいという方も多いと思います。

そもそも他の生命保険で生命保険料控除の枠を使い切っている方もいるでしょう。


そんな方にはつみたてNISAを利用して教育資金を貯めることをおすすめします。


つみたてNISAとは?


つみたてNISAとは、証券会社などに非課税口座を開設して、その口座内で投資信託を積立設定することにより、その分配金や譲渡益を非課税にすることができる制度です。

通常、投資信託の分配金や譲渡益は20%の税金(所得税15% 住民税5%)が掛かるのですが、それが非課税になるのですからお得ですよね。

たかが20%と思う方もいるかもしれませんが、分配金について再投資型を選択した場合は複利運用をするわけですから、20%の税金が引かれるか否かは長い目でみると極めて大きな差になります。

つみたてNISAの上限額は年間40万円までで20年間で最大800万円まで積立てることができます。 
※20年経つと解約しなければいけないわけではなく、21年目以降は積立てができないということになります。

夫婦でつみたてNISAを行えば年間80万円まで積立てることができます。


積立方法としては、例えば次のようになります。

①月20,000円 × 12ヶ月 = 240,000円

②月30,000円 × 12ヶ月(年2回の賞与月はプラス20,000円) = 400,000円

③年2回の賞与月に200,000円づつで年間400,000円

④毎日1,000円づつ積立て

積立てですからあらかじめ設定しておく必要がありますが、わりと自由に設定できますし、途中で積立方法の変更や解約もできます。


つみたてNISAは楽天証券一択!


つみたてNISAをするのにおすすめの証券会社は、ずばり楽天証券です。

つみたてNISAの支払いを楽天カード払いにすると購入額の1%の楽天ポイントが貰えます。

ライバルのSBI証券のSBIポイント付与率が0.05%から0.2%なので楽天証券の圧勝です。


最後に


今回はおすすめの教育資金の貯蓄方法として、
  • 学資保険
  • つみたてNISA
を紹介しました。

冒頭で説明したとおり、これらは教育資金以外の貯蓄にも応用できます。


つみたてNISAは投資信託を積み立てていくものですが、「投資なんてギャンブルじゃないか!」と思う人もいるかもしれません。

しかし、お金のことを勉強すれば、お金の増えない貯蓄(預貯金、定期預金)をすることの方がよっぽどリスキーであることが分かるはずです。

あなたが子供の頃のハガキの値段、ジュースの値段、漫画の値段はいくらでしたか?

物価は少しづつですが確実に上昇していきます。

今貯金している100万円は15年後にも100万円の貯金(とほんのわずかな利子)です。

ですが、15年後の100万円は今の100万円より価値が低くなっている可能性が極めて高いのです

これをインフレリスクといいます。


あなたが学資保険を18年間払い込んで、掛金に対して110%の満期金が降りたとしても、物価が10%上がっていれば、資産運用としては成功とは言えません。

預貯金、定期積金、定期預金なんて論外です。


仮に投資信託で年間平均5%の利益が出れば、最初に積み立てた分は、18年後には240%になっています。

これが複利の力です。


資本主義というのはお金がお金を生む社会です。

お金の増えない貯蓄の仕方をしている人は、誰かの養分になっていると考えるべきです。

銀行や保険会社に搾取されていませんか?


学資保険は生命保険料控除の範囲内だけで行うべきです。


生命保険料控除とつみたてNISAはどちらも税制です。

税制を活用した節税は、条件は限定されるものの安全で効果が大きいといえます。

使える制度を最大限に利用して、効率的に教育資金を貯めて行きましょう!


資産運用の中級編として低レバFX(リピート系取引)を推奨しており、色々と試しています。

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